富岡製糸場の国宝「西置繭所」オープン、レゴブロックで“世界遺産再現”展示など記念イベントも
世界遺産 富岡製糸場の国宝「西置繭所」が、2020年10月3日(土)にグランドオープン。オープン記念として各種イベントが開催される。
富岡製糸場は、明治5年に官営模範工場として群馬県で操業を開始した器械製糸工場。平成26年には世界遺産に登録された。6年にわたる保存整備工事を終え、今回グランドオープンする「西置繭所」は、富岡製糸場の創業に際し建設された2棟の繭倉庫のうちの1棟で、国宝にも指定されている歴史的建造物だ。
世界遺産 富岡製糸場の国宝「西置繭所」
1階は、開放的なガラス張りの多目的ホールが魅力。壁や天井、柱がLED でライトアップされており、国宝の建物全体を鑑賞物として楽しむことができる。壁には、歴史資料の1つである操業当時の新聞紙が貼られており、近代的な建築と歴史を感じる史料が融合した特別な空間となっている。
また、ギャラリーには、富岡製糸場で保存されてきた歴史的資料の実物を常設で展示。休憩スペースとして利用できるホワイエにも巨大な年表パネルを設置し、富岡製糸場の創設から、当時働いていた女性たちの生活、生糸作りの作業内容にいたるまで、各フロアの解説を通して分かりやすく学ぶことができる。