2020年10月5日 17:45
京都市京セラ美術館初の大規模建築展「モダン建築の京都」- 歴史都市に息づく“近代建築”に迫る
京都市京セラ美術館では、開館1周年記念展「モダン建築の京都」を、2021年9月25日(土)から12月26日(日)まで、新館「東山キューブ」にて開催する。
京都の“モダン建築”を探る
文明開化が推し進められた明治時代、東京遷都をきっかけに、京都には歴史都市としての意識や近代化への意識が生まれ、数々の「モダン建築」が誕生することとなった。その後も京都市京セラ美術館の建物をはじめ、明治、大正、昭和期に建てられた建築の多くは、今なお活用されている。
現代にあって、合理的で均質な現代建築により個性に乏しい街並みや建築が次々と生まれるなか、歴史的建造物の保存活用は、独自性ある都市や建築の未来を考える鍵となっている。この観点から見れば、神社仏閣といった明治以前の古建築はもちろんのこと、優れた近代建築も数多く存在する京都は、歴史的価値を有する建築を保存・活用してきた“生きた建築博物館”だということもできよう。
京都市京セラ美術館初の大規模建築展
開館1周年記念展「モダン建築の京都」は、京都のモダン建築を代表する京都市京セラ美術館を会場に、古建築だけにとどまらない京都のもうひとつの魅力に迫る、同館初の大規模建築展覧会だ。