ファセッタズム 2021年春夏コレクション - 創作を積み重ねる喜び、“幸せの記憶”へ
ファセッタズム(FACETASM)は、2021年春夏コレクションを、2020年10月16日(金)に東京・天王洲アイルの寺田倉庫 Warehouse TERRADAにて発表した。
創作によって重ねていく「幸せの記憶」
“More memories.”というテーマのもと展開された今季。“楽しみながらショーを開催した”と話すデザイナーの落合宏理の表情からは、クリエーションへのポジティブな姿勢がうかがえる。時の流れとともに積み重ねられていく記憶に着目した落合は、クリエーションを続けることで「幸せの記憶」の中を歩んでいきたい、という思いをコレクションに投影した。
自由な絵、まっさらな創造性
象徴的なのは、落合の息子が4歳の時に描いた絵を落とし込んだウェアだ。ミリタリーテイストのジャケットやトレンチコートに、カラフルで自由な線が伸びていく。生き物のように見える形や、迷いなく引かれた線。既存の創作物から影響を受けていない、まっさらな感性で描かれた絵は開放感に満ちており、見る者や身に着ける者の感性も既成概念から解放してくれるかのようだ。
呼応する自由な感性
伸びやかな絵に呼応するかのように、服のデザインも自由度を増していく。