2021年1月28日 11:30
カラー 2021-22年秋冬メンズコレクション - “装飾性”を残した新たな形のミニマル
カラー(kolor)は、2021-22年秋冬メンズコレクションを、東京・白金台の八芳園にて発表した。
カラーの“新たなミニマルスタイル”とは?
ライトアップされた優雅な日本庭園を背景に披露された今季のコレクションでは、「新しい形でのミニマル」を表現している。従来は装飾的な要素を削ぎ落していくことで表現されてきた“ミニマルなデザイン”だが、カラーは装飾性を残したままのシンプルさを追求。カラーが得意とする異素材や異なるアイテムを組み合わせたデザインを活かしつつ、複雑さとシンプルさの絶妙なバランスを調整していくことで、新たな“ミニマルスタイル”の実践を試みた。
複雑さとシンプルさのバランス
例えば、クルーネックカーディガンにチェック柄のジャケットパーツを組み合わせたルックは、ベーシックなアイテムへの親しみを感じさせると同時に、繋ぎ合わせた時の“ずれ”が新たな感覚を呼び起こす。一方、トラッドなVネックのニットセーターには、襟を歪ませた形でケーブルニットがドッキングされておりインパクトを残すものの、全体のシルエットはオーセンティックに仕上げられている。
また、片方の襟にのみニットカーディガンのパーツを繋ぎ合わせたアンコンジャケットや、ライダースジャケットの襟を貼り付けるようにしてあしらったスタジアム・ジャンパーなど、部分的な複雑さと、全体として見た時の簡素さのユニークなコントラストが印象的だ。