ドリス ヴァン ノッテン 2021-22年秋冬ウィメンズコレクション、舞い踊る身体と共鳴する衣服
ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)は、2021-22年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
劇的かつ繊細なコンテンポラリーダンス
オンラインにて映像形式で発表された今季のコレクション。映像には、ピュアさと情熱、マスキュリンとフェミニンの間を行き来するかのような、コンテンポラリーダンスのパフォーマンスが映し出されている。世界的に有名なベルギーのコンテンポラリーダンス・カンパニー「ローザス(Rosas)」「ウルティマ・ヴェス(Ultima Vez)」「パリ国立オペラ」から、計47人のパフォーマーが集結し、生き生きとした舞踊が繰り広げられた。
様々な感情が入り乱れるかのような激しさと静寂、相反するムードを併せ持った世界観は、映画監督のペドロ・アルモドバルが描く情熱的で誇張された女性と、コンテンポラリーダンスの振付家、舞踊家のピナ・バウシュのストイックで優美な破壊力から着想を得た。研ぎ澄まされた美を提示する。
大きなバラの花束とともに冒頭に登場する白いロングシャツドレスは、ファッションの専門学生であった1981年に発表したファースト・コレクションのデザイン。ドリス ヴァン ノッテンのデザインのルーツともいえるエッセンシャルなピースが、劇的で繊細な幕開けを告げる。