展覧会「ルネ・ラリック リミックス」東京都庭園美術館で、希少な初期のジュエリーやガラス工芸品など
展覧会「ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて」が、東京都庭園美術館にて2021年6月26日(土)から9月5日(日)まで開催される。
ルネ・ラリック“自然”からのインスピレーションに着目
「ルネ・ラリック リミックス」展は、ジュエリー作家であり、 アール・デコの時代を代表するガラス工芸家としても高く評価されたルネ・ラリックにフォーカス。特に、フランス、シャンパーニュ地方の小さな村アイに生まれたルネ・ラリックにとって、幼少期から身近な存在だったインスピレーション源の「自然」に着目。「自然」を起点として、どのように世界を見つめ、装飾という芸術を希求したのかに迫る。
「自然」を注意深く観察することによって培われたルネ・ラリックの眼差しは、後のイギリスでの経験や日本美術からの影響、大戦間期における古代ギリシア・ローマへの回帰、エキゾティックな嗜好、新しい女性たちのイメージなど、20世紀初頭のフランスで見られた様々な芸術潮流と結びつきながら磨かれた。
例えば浮世絵に着想を得て、パリ郊外の自邸付近で撮影した雪景色を表現したペンダントや、1909年に他界した妻アリスの面影をシダのなかに刻印した香水瓶など、日常的な事象や個人的の記憶を「装飾品」