映画『ビルド・ア・ガール』冴えない女子高校生が辛口音楽ライターに?!90年代英国の音楽業界が舞台
映画『ビルド・ア・ガール』が、2021年10月22日(金)に公開される。
90年代イギリスが舞台の音楽&青春ムービー
映画『ビルド・ア・ガール』は、『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作陣が作家・コラムニストであるキャトリン・モランの半自伝的小説『How To Build A Girl(原題)』を実写映画化した作品。キャトラン・モラン自身も脚本に参加している。
物語の舞台はオアシス、ブラー、プライマル・スクリーム、ハッピー・マンデーズやマニック・ストリート・プリーチャーズといった人気バンドが、ロックシーンに旋風を巻き起こした1990年代前半のイギリス。
単身音楽業界に乗り込んだ冴えない高校生・ジョアンナは、一念発起し、夢見ていたロンドンの音楽雑誌のライターに応募。みるみるうちに実力を発揮し、仕事を勝ち取ったジョアンナは、髪を真っ赤に染めて、大胆な衣装に身を包み人気音楽ライター“ドリー・ワイルド”へと変身を遂げる。しかし、才能を開花させる中、徐々に自分の心を見失ってしまい、過激な“辛口”音楽ライターとなってしまう。そんな彼女の奮闘を描く悲喜劇だ。
作品では、当時のロック・ジャーナリズム業界の裏事情などもうかがい知ることができる。
主人公はビーニー・フェルドスタイン
主人公ジョアンナを演じるのは、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』や『レディ・バード』で注目を集めたビーニー・フェルドスタイン。劣等感もパワーに変えて、自らの力で未来を切り開くヒロインを魅力たっぷりに演じ切る。
ビーニー・フェルドスタイン演じるジョアンナは、田舎で暮らしながら、溢れる表現欲求や自己実現を持て余し、悶々とした日々を送っていた、どちらかといえば“冴えない”女の子。住まいは公営住宅で、スタイリッシュや美しいという言葉とは無縁な風貌。それでも彼女には、“文章を書くことと元気いっぱいなこと”という才能があった。
目的を達成するために様々な経験を積み、最終的には自分が望む人生を実現させていく。“今の自分”をフル活用して困難に立ち向かう、リアルな10代を思わせるジョアンナの姿には、若い女の子から、少女時代を経た大人の女性、そして年齢問わず男性まで、誰しもが心打たれるはずだ。
なお、本作の公開に向けて、ビーニーは下記のようにコメントしている。「この映画は女性たちに失敗してもいい、得意なことがあってもなくてもいい、成功してもしなくても人間らしくあればいいと許可を与えているように感じている。それらすべてを含めて、私にとってこの映画は、失敗する日もあれば成功する日もあると教えてくれた。私は自分が15歳でも85歳でも、大成功する時もあれば途方に暮れる時もあっていいと言ってもらいたい。この映画は、人々にそんなメッセージを送っているのだと思う。私自身、そのことをこれからずっと忘れないわ。」
ジョアンナが恋するロック・スター役にアルフィー・アレン
ジョアンナが初めて恋するロック・スター、ジョン・カイトは、人気ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のシオン・グレイジョイ役で人気のアルフィー・アレンが担当。ミステリアスな雰囲気と大人の包容力を備えた、ヒロインに寄り添う紳士を演じる。
さらに、主人公の人生を動かす重要な役どころでオスカー女優のエマ・トンプソンも登場する。
映画『ビルド・ア・ガール』あらすじ
いい子じゃお金を稼げない! 辛口音楽ライター“ドリー・ワイルド”爆誕!
1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナは、底なしの想像力と文才に長けた16歳の高校生。だが学校では冴えない子扱い。そんな悶々とした日々を変えたい彼女は、大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功する。だが取材で出会ったロック・スターのジョンに夢中になってしまい、冷静な記事を書けずに大失敗。
編集部のアドバイスにより“嫌われ者”の辛口批評家として再び音楽業界に返り咲くジョアンナ。過激な毒舌記事を書きまくる“ドリー・ワイルド”へと変身した彼女の人気が爆発するが、徐々に自分の心を見失っていき……。
【詳細】
映画『ビルド・ア・ガール』
公開日:2021年10月22日(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
原作:キャトリン・モラン著「How to Build a Girl」
脚本:キャトリン・モラン
監督:コーキー・ギェドロイツ
製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード
出演:ビーニー・フェルドスタイン、パディ・コンシダイン、サラ・ソルマーニ、アルフィー・アレン、フランク・ディレイン、クリス・オダウド、エマ・トンプソン
配給:ポニーキャニオン、フラッグ
提供:フラッグ、ポニーキャニオン