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エルメス財団編の書籍『Savoir & Faire 木』“木とは何か”を考察、内藤礼や藤森照信ら寄稿

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エルメス財団編の書籍『Savoir & Faire 木』“木とは何か”を考察、内藤礼や藤森照信ら寄稿

エルメス(HERMÈS)財団の編纂による書籍『Savoir & Faire木』が、全国の書店にて発売される。

「木とは何か」を多角的に問う
『Savoir & Faire木』は、身近にある“木”という素材に着目し、「木とは何か」を多角的に捉える文章を多数収録した書籍だ。

本書は、自然素材に光をあて、これにまつわる職人技術や手わざの伝承と発展、普及を目指すエルメス財団のプログラム「スキル・アカデミー」の一環として企画された書籍から、8本の論文と聞き書きを精選。さらに、日本語版オリジナルのコンテンツとして、11人の日本人による寄稿とインタビュー9本を加えた。

寄稿者は、美術家の内藤礼、建築家・建築史家の藤森照信、哲学者・フランス文学者の宇野邦一など。ほかにも、歴史社会学者、植物文化史研究者、職人、調香師、発酵学者といった多岐にわたる分野の人びとによる文章を収めた。

“木の国”と称されるほど、文化や生活が木と分かちがたく結びついている日本において、木の存在、そして木とともに育まれてきたスキルについて、多彩な視点から考えることができそうだ。

詳細
書籍『Savoir & Faire木』(講談社選書メチエ)
発売日:2021年7月30日(金)
編:エルメス財団
価格:2,750円
発行:講談社
仕様:四六版変型 上製 函入 392ページ

〈内容〉
日本版によせてオリヴィエ・フルニエ(エルメス財団理事長)
ものづくりの知恵とわざユーグ・ジャケ(社会学者・歴史学者、« Savoir & Faire »ディレクター)
木はリゾームである、そして非有機性のほうへ宇野邦一(哲学者・フランス文学者)

I. 木と出会う
木材を知り、見分け、名付けるポール・コルビノー+ニコラ・マッキオーニ(木の彫刻家・職人・エンジニア)
日本人にとっての木有岡利幸(植物文化史研究者)
中世における木ひとつの文化史ミシェル・パストゥロー(中世史家)
ひと内藤礼(美術家)

II. 木と作る
日本の木造建築の歴史と特質藤森照信(建築家・建築史家)
デザイン、工芸、そして工業における素材の技術的発展レイモン・ギドー(デザイン史家)
木工家具とDIYスキルの可能性石巻工房(公共工房・木工家具制作)
パリ工芸博物館の所蔵品に見る道具についての考察エリック・デュボワ(応用美術教授)
木と仏像籔内佐斗司(彫刻家・仏像の修復と制作技法の研究家)
森は目である。
その目には視線が刻まれているジュゼッペ・ペノーネ(アーティスト、彫刻家)

III. 木と感じる
「木」と食の道具小泉武夫(発酵学者)
日常の木の器仁城義勝・仁城逸景(漆器作家)
わずかな素材できわめて優美な物を作るという、いともシンプルな発想エルワン・ブルレック(デザイナー)
香る木ジャン゠クロード・エレナ(調香師)
木と煕山本昌男(写真家)

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