くらし情報『「江戸のビスタ」国立歴史民俗博物館で、成熟した“江戸の都市景観”を描く浮世絵や民衆絵画』

2021年10月25日 14:10

「江戸のビスタ」国立歴史民俗博物館で、成熟した“江戸の都市景観”を描く浮世絵や民衆絵画

「江戸のビスタ」国立歴史民俗博物館で、成熟した“江戸の都市景観”を描く浮世絵や民衆絵画

特集展示「江戸のビスタ」が、千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館にて2021年12月21日(火)から2022年1月30日(日)まで開催される。

浮世絵などから“江戸の都市景観”を考察
“ビスタ(vista)”とは、家並みや並木のある通りを遠くまで見通した景色を指す言葉。「江戸のビスタ」では、国立歴史民俗博物館所蔵資料の中から、“江戸のビスタ”を描く名所絵をピックアップする。江戸の風景を描いた浮世絵版画や民衆絵画の泥絵を通して、都市風景画の母胎となった江戸の都市景観について考察する展覧会だ。

江戸時代後期には人口100万を擁する巨大都市に成長した江戸には、市街地の発展に伴っていくつもの目抜き通りが形成された。江戸後期に浮世絵風景画が成立した背景には、透視図法(線遠近法)的視覚の流入という絵画技術面での変革に加え、都市としての江戸の街の成熟や、街の特質も少なからず要因となっていたと考えられる。

富士山を見通す駿河町や大名屋敷など
中でも正面に富士を見通す駿河町や日本橋を中心に南北に延びる通町は、浮世絵師らが繰り返し名所絵に描く人気の風景だった。例えば、現在の三越本店と三井本館の間にあたる駿河町の風景を描写した、歌川国貞の《初春の駿河町》画面中央付近には、富士山が象徴的に描かれている。

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