アニメ映画『屋根裏のラジャー』スタジオポノック長編、想像から生まれた“誰にも見えない”少年の冒険
スタジオポノック長編アニメ映画『屋根裏のラジャー』が2023年12月15日(金)に公開される。
『メアリと魔女の花』スタジオポノックの新作長編アニメ映画
スタジオポノックは、スタジオジブリ作品『かぐや姫の物語』や『思い出のマーニー』のプロデューサーを務めた西村義明が、2015年に立ち上げたアニメーション制作会社。スタジオの第1作目となる2017年公開の長編映画『メアリと魔女の花』は、世界150以上の国・地域で上映され、国内の新設スタジオとしては異例のヒットを記録した。
“誰にも見えない”少年の運命を懸けた戦い
そんなスタジオポノックが手掛ける新作長編が、ファンタジー超大作となるアニメ映画『屋根裏のラジャー』。主人公は、“誰にも見えない”少年・ラジャーだ。彼は少女の想像から生まれた“イマジナリ”という存在。ラジャーと仲間たちによる、現実と想像を超えた大冒険と家族の奇跡を描いていく。
主人公・ラジャー役に寺田心
主人公・ラジャー役の声を務めるのは、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』や映画『鋼の錬金術師』完結編二部作にも出演する寺田心。
アニメーション映画に初参加となる。また、同じくアニメーション映画への参加は初となる俳優・歌手の寺尾聰や、スタジオポノックの長編1作目である『メアリと魔女の花』で、ヒロイン・メアリの声を務めた杉咲花もキャストに名を連ねている。
主人公・ラジャー…寺田心
少女アマンダの想像から生まれた“想像上の友達”であるイマジナリ。人間に忘れられると消えてしまうイマジナリの運命に直面し、忘れられた想像たちの暮らす「イマジナリの町」にたどり着く。
アマンダ…鈴木梨央
ラジャーを生み出した少女。本屋の2階に暮らす。
リジー…安藤サクラ
アマンダの母。シャッフルアップ書店の店長。
エミリ…仲里依紗
イマジナリの少女。イマジナリの町でラジャーと出会う。
猫のジンザン…山田孝之
ラジャーの前に現れる怪しげな猫。
ダウンビートおばあちゃん…高畑淳子
リジーの母、アマンダの祖母。田舎で暮らしている。
ミスターバンティング… イッセー尾形
謎の男。ラジャーをつけ狙っている。
老犬…寺尾聰
イマジナリの老犬。
オーロラ…杉咲花
謎に包まれたオーロラ。
原作はA.F.ハロルドの名作小説『The Imaginary』
アニメ映画『屋根裏のラジャー』の原作は、世界の文学賞を席巻したA.F.ハロルドの小説『The Imaginary』。イギリス文学協会賞受賞を果たし、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞等にもノミネートされた名作だ。
監督は百瀬義行
監督は、『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』といったスタジオジブリ作品で中核を担った百瀬義行。スタジオポノック作品の短編アンソロジー『ちいさな英雄』の一篇『サムライエッグ』、オリンピック文化遺産財団の芸術記念作品『Tomorrow’s Leaves』でも監督を務めた。
故・高畑勲に「百瀬さんがアニメーションを進化させる」と言わしめた鬼才・百瀬義行が、アニメーション人生のすべてを懸けて挑む。『屋根裏のラジャー』では、新たなデジタル技術を用いたフランスのクリエイターたちとのコラボレーションにより、手描きアニメーションでは実現できなかった質感表現と、光と影による画期的な映像表現に挑み、新たなアニメーションの表現にチャレンジする。
主題歌はア・グレイト・ビッグ・ワールド「ナッシング・インポッシブル」
主題歌は、グラミー賞受賞のアメリカ実力派男性デュオ、ア・グレイト・ビッグ・ワールドによる「ナッシングズ・インポッシブル(Nothing ’s Imp ossibleossible)」。
シンガーソングライターのレイチェル・プラッテンも参加し、ラジャーとその仲間たちの人生の物語を彩る、生命力に満ちた楽曲に仕上げた。尚、主題歌「ナッシングズ・インポッシブル」は11月3日(金)に世界同日先行配信され、映画のオリジナル・サウンドトラックは12月6日(水)に発売される。
【詳細】
アニメ映画『屋根裏のラジャー』
公開日:2023年12月15日(金)
※当初、2022年夏に公開予定だったが延期となった。
〈声優キャスト〉
出演:寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ、仲里依紗、杉咲花、山田孝之、高畑淳子、寺尾聰、イッセー尾形
原作:A.F.ハロルド「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:百瀬義行
原題:The Imaginary
プロデューサー:西村義明
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
配給:東宝