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ヨシオクボ 2022-23年秋冬コレクション - 服作りを通した“風への挑戦”

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ヨシオクボ 2022-23年秋冬コレクション - 服作りを通した“風への挑戦”

ヨシオクボ(yoshiokubo)の2022年秋冬コレクションが、東京・東郷記念館にて発表された。

服作りを通した“風への挑戦”
今シーズンのテーマは「イカ上り」。風を受けて空に高く揚がる凧に習い、“目には見えない「風」を、1秒たりとも同じ表情を見せない「衣服」によって見ることができるのではないか”。そんな想いから制作をスタートしたという。

キーワードは「風と布」。発表されたプレゼンテーションでは、空気の流れである「風」と、それを受け止める「布」の関係性を、最適な美しさに昇華させようと試みた。

空気をわずかに逃す“織物”を使用
今回の8ルックに使用したのは撥水性の高密度織物で、ナイロンやポリエステルといった極めて軽いもの。織物を採用した理由は、高密度であってもわずかに空気を“逃”さなければ、最適なバランスで風を受け止めてくれないからなのだとか。


風を「溜める」
<風の操り方>は、衣服によって様々だ。たとえば、スリーブ部分を風船のように大きく膨らませたドレスは、空気を“溜める”手法。ほかにも、ビッグシルエットのMA-1にダイナミックな翼をあしらったようなルックや、大きな凧型のピースを背負ったルックなど、エアリーで構築的なスタイルがお披露目された。

風を「回す」
一方で、空気を“回す”発想から生まれたのが、風車のついた木組みの枠を肩にかけたルック。モデルが歩くたびに風を受けた風車がくるくると回る様子は、美しくも斬新。どこか懐かしさのある風車のピースからは、日本文化から着想を得た前コレクションにも通じるものを感じた。

風を「なびかせる」
柔らかな布の中にハードな骨格を仕込んだアウターは、凧の構造をそのまま衣服に落とし込んだかのような1着。大きく広がった裾は風をたっぷりと含み、歩くと優雅に“なびく”のが印象的だ。

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