2022年3月25日 17:10
タオ 2022-23年秋冬コレクション - 優しくも強い、色柄が溢れる世界
とりわけ軽やかで透明感のあるオーガンザは、今季のテーマと巧くリンクしているようだ。異素材が織りなす柄と柄のレイヤードにより、プリントが浮き出て、踊るような躍動感を伴っている。また、サイドに大胆なスリットが施されたトップスや大振りなかぎ針編みのニットは、ちらりと見える内側との表情の違いを魅力にしている。
カントリー調のニュアンスを漂わせるファブリックを中心とするなか、フリルやプリーツは、足取りとともにゆったりと揺れて、ガーリーなタオの世界を感じさせる。ファンシーなティアードは、ニットとの切り替えであしらわれたり、ラッセルレースやジョーゼットが組み合わせられたりと、そこだけにフォーカスしてみてもテキスタイルミックスの巧技が光っている。
温もりたっぷりのニットは、ほっこりと優しいニュアンスをより一層強調している。日本のニットブランドであるバトナー(BATONER)とのコラボレーションは、“ニット”と一言で片づけるのは惜しく、例えばワンピースは、ボーダーの切り替えごとに異なる毛糸と編地が用いられているから、1枚のニットでも手にする場所によって風合いが全く違う。最後に目を向けたいのは足元。
牧歌的な今季のコレクションにひと際合うのが、UGG(アグ)