2022年7月31日 13:35
絵画の可能性を探る画家・井川惺亮の小企画展が長崎県美術館で、色彩と場が調和するインスタレーションも
小企画展「井川惺亮」が、長崎県美術館にて、2022年8月10日(水)から10月10日(月・祝)まで開催される。
井川惺亮、その画業をたどる
井川惺亮(いかい せいりょう)は、1944年に生まれ、1984年以降およそ40年以上にわたって長崎を拠点に制作活動を行ってきた画家だ。
東京藝術大学油画科に在籍し、山口薫や野見山暁治に学んでいたころから、井川は絵画の構造面に強く関心を抱いてきた。のちにマルセイユに留学すると、こうした関心をベースに自身のスタイルを確立。以後、画面上における「図」と「地」の関係性、そして矩形である画面が内包する垂直性や水平性という条件を再考し、カンヴァスや紙といった支持体の可能性を探りつつ、既成の絵画概念を解体するような制作を行ってきた。画面に豊かなリズムをもたらす色面の配置や重なりもまた、井川作品の特徴である。
小企画展「井川惺亮」では、《Peinture》など、初期から現在に至る絵画作品を紹介するとともに、井川本人によるインスタレーションも展開する。
展覧会概要
小企画展「井川惺亮展」
会期:2022年8月10日(水)〜10月10日(月・祝)
会場:長崎県美術館 常設展示室第2室
住所:長崎県長崎市出島町2-1
開場時間:10:00〜20:00(最終入場 19:30)