「気を付けたい」「うちの親も心配」 コロナ禍で60代以上の通販トラブル、過去最多に
2021年9月2日、国民生活センターは2020年度に寄せられた相談のうち、60代以上の通信販売トラブルの件数が、過去最多となる約11万件だったと発表。
これを受け、同センターでは消費者への注意喚起を行いました。
あなたの身の周りは大丈夫?通信販売トラブル
高齢者の通信販売のトラブルが増加した背景として、同センターはコロナ禍による影響が大きいとしています。
契約当事者が60歳以上である相談の内容をみると、コロナ禍で通信販売の利用機会が増えたためか、通信販売に関する相談が増加し、過去最高の相談件数となりました。
国民生活センターーより引用
コロナ禍によって在宅の時間が増え、ネットショッピングをすることが増えたという人も多いでしょう。
ウェブサイトでは実際にあった事例を紹介し、注意を呼びかけています。
【事例1】当選金を受け取れる手続きとして電子マネーを購入し個人情報を伝えてしまった
【事例2】定期購入のサプリを解約したいが、無料メッセージアプリの手続きがうまくいかない
【事例3】曽祖父が携帯電話の調子が悪いため店舗に行ったら、最新型のスマホを契約していた
国民生活センターーより引用
中には、「ネットで栄養補助食品の定期購入を申し込み、多額の代金を請求された」というケースも。
ネット上では、高齢の親を持つ人などから「親がスマートフォンの操作に慣れていないので気を付けたい」「時々電話をして、トラブルがないか聞いてみようと思う」など声が上がっています。
高齢者の消費者トラブルを防ぐために
同センターでは、高齢者の消費者トラブルを防ぐため、以下のようなチェックシートを公開中。
【発表情報】
— 国民生活センター (@kokusen_ncac) September 2, 2021
コロナ禍で、60歳以上の高齢者においても、通信販売に関する相談件数が増加しています。高齢者の消費者トラブルを防ぐには、周囲の見守りが重要です。見守りチェックリストをご活用ください!
困った時は、消費者ホットライン「188」に電話https://t.co/3PztQeTrBy pic.twitter.com/1oOo5UX8lx
また、困った時は消費者ホットライン『188(いやや!)』番へ相談をするのも1つの手でしょう。周囲の人が十分に気を配り、消費者トラブルから身を守っていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]