【TOKYO MER感想 10話】くもりのない生き方と引き換えにするもの・ネタバレあり
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2021年夏スタートのテレビドラマ『TOKYO MER』の見どころを連載していきます。
人生で恐ろしい不条理にみまわれる。仕方なかったとは思えない。しかし往々にしてその不条理の引き金は過去の自分のどこかから繋がっている。
多分悪いのは自分ではない。でも、こんな行動をしなければ避けられたのではないかという余地がある。
人を深く傷つけ、しかも傷をいつまでも化膿させるのはそんな「自分にも落ち度があったのではないか」という悔いだ。
自分は100%悪くないと思えたら少しは救われるというのに。
2021年の夏を走り抜け、好評を維持し最終章に入ったテレビドラマ『TOKYOMER』。
最終章前編、予想だにしなかった過酷な展開が待っていた。
厚労省の策略で逮捕歴が暴かれた上にテロリストの協力者である汚名を着せられてしまったMERチーフの喜多見。更にかつて喜多見が治療した国際テロリストのエリオット椿(城田優)は、恨みか友好的な感情なのか、不明瞭な動機で喜多見の周辺に出没している。
そんな中、喜多見が待機している総合病院近くの医大に爆弾を仕掛けたと、椿から犯行声明が入る。