【TOKYO MER感想 最終話】人が人を救うということ・ネタバレあり
どんな役にも等しく誠意を尽くす。
だから見ていて、特定のはまり役というよりも、常に鈴木亮平の身体を通した誰かの人生が、実際にそこにあるという感覚なのである。
チームの柱を失ったMER
そんな鈴木亮平が辣腕(らつわん)の救命救急医を演じたテレビドラマ『TOKYO MER』(TBS系)が大好評のうちに最終回を迎えた。
前回、自らが過去に治療したテロリストのエリオット椿(城田優)から、ただ1人の家族である妹を殺されて、絶望に突き落とされ、救命医療への熱意も失ったMERチーフの喜多見。
MERを存続させるべく官僚と医師の顔を使い分けて奔走してきた医系技官の音羽尚(賀来賢人)も、政治の駆け引きに巻き取られて身動きが取れない。
MERを設立し、支援してきた都知事の赤塚梓(石田ゆり子)は依然重篤な病状で、政治家のキャリアどころか生命の危機に瀕している。四面楚歌の中、椿が都内の数カ所で爆弾テロを実行し大きな被害が続出する。
喜多見と音羽、MERの2本柱が動けない中、残されたMERスタッフは喜多見の信念を引き継ぐように現場に出動し、苦戦しつつも不在の2人を待ち救命治療にあたる。
序盤の2話まで「無理にプロジェクトに連れてこられた不満たらたらの新人」