温泉に入る30分前に食べる? ちょっと得する『温泉まんじゅう』のマメ知識
「温泉まんじゅう日本一宣言」をしたのは旧伊豆長岡町時代に遡ります。
2003(平成15)年、旧伊豆長岡町の町長の発案により伊豆長岡温泉で『温泉まんじゅう祭』を開催。その頃、伊豆長岡温泉では9軒の温泉まんじゅう専門店があり、各店がその味を競い合っていました。
そこで、1つの温泉地にこれだけの店数があるのは珍しいと「温泉まんじゅう日本一宣言」をしたのです。
その後、合併して伊豆の国市になった時には12店舗となった専門店も、後継者不足などの事情で2021(令和3)年9月現在では4店舗に。それでも今もなお昔ながらの味を守り続けています。
伊豆長岡温泉で一番初めに売り始め、『元祖温泉まんじゅう』と呼ばれている、黒柳の『元祖黒柳まんじゅう』を取り寄せてみました。
黒柳『元祖黒柳まんじゅう』
皮の色はかなり薄め。中央に「伊豆」の文字と温泉マークの焼印が押されています。
黒柳の3代目・渡辺精吾さんによると、黒柳の『元祖黒柳まんじゅう』は分類するなら小麦饅頭。黒糖は使っておらず、ほんのり茶色く色づいているのは醤油を入れているためなのだそうです。といっても、醤油の味がするほど入れているわけではなく、あくまで色付けと隠し味。