温泉に入る30分前に食べる? ちょっと得する『温泉まんじゅう』のマメ知識
※写真はイメージ
東京都市大学教授で温泉医科学研究所の所長・早坂信哉(@HayasakaShinya)先生によると、食べるべきタイミングは「温泉に入る約30分前」。
人間の血糖値は、空腹時には低めの人で70~80mg/dLといわれていますが、入浴直後にはそこからさらに下がります。人によっては60mg/dLを下回ることもあるのだとか。血糖値が60mg/dLを切ると非常に危険で、顔色が悪くなったりフラフラしたり吐き気や冷や汗などが起こり、場合によっては失神してしまうこともあるといいます。
そんな急激な血糖値低下を防ぐために効果的なのが「入浴前に温泉まんじゅうを食べること」。
消化や血糖値上昇のタイミングを考えると、入浴の30分ほど前に饅頭などの甘いものを食べるのがよいとのこと。とはいえ、厳密に30分前ということではなく、「入浴する前に食べる」と覚えておけばいいでしょう。すると、入浴後も血糖値が下がりすぎるのを防げるというわけです。
ただし、満腹になる程食べてはいけません。
温泉の水圧で腹部が圧迫される上、湯に浸かることで皮膚の血行がよくなるために胃腸の血流が滞り、消化不良となる恐れがあります。