2021年10月10日 10:00
「はずかしいという心は自分を守る」 自分の言葉を改めて振り返ってみる
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
言葉が自分を守るということ
「はずかしいという心は自分を守る」
数学者の岡潔氏のこの言葉に出会ったとき、思わず膝を叩きたくなるようなインパクトを覚えました。消えてしまいたくなるほどの『はずかしさ』。
はずかしくて、一歩踏み出せないことも、踏み止まることもあります。この場合の『はずかしいという心』とは、発表会ではずかしくて舞台に上がれない、というのとは少し違います。
生き方、行動、態度、言葉、身嗜みなどにおいて、自分のはずかしい点に気づくことが大切であると、岡潔氏は主張します。
はずかしいことをしてしまっても、はずかしいと自覚できたなら改善できる。はずかしいと思ったら、やらない。はずかしいという心は、ストッパーになる。
このような意味で、「身を守る」