2021年10月19日 15:58
2歳息子とバスに乗ったら… 運転手の『行動』に、母親が涙こらえた理由
2021年10月現在、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2021』を開催しています。
今年の作品募集テーマは、コロナ禍によりこれまでと変わった生活スタイルが続くなか、『身の周りであった心温まるエピソード』や、『心が癒されるような体験談』です。
『grape Award 2021』心に響くエッセイを募集!10月31日(日)まで
今回は、昨年の受賞作品の中から『子育て応援バス』をご紹介します。
息子が2歳の時のことだ。私は、初めての子育てに戸惑いながら、イヤイヤ期の息子と過ごす一日は長く、どうすれば親子ともに機嫌よくいられるのかを毎日必死で考えていた。
息子は例に漏れず、乗り物が大好き。特に都営バスに乗ることが大好きだった。
まだ言語の発達が遅かった息子は、「バッ」と言って都営バスに乗りたいとアピールする。
家の近くのバス停から新宿駅西口行きの都営バスに乗れば、往復で2時間は時間が流れていってくれる。
だから、私たち親子は毎日都営バスに乗って過ごした。目的地は特に無い。息子が望むままに一日中バスを乗り継いで過ごしたこともある。
その日は、よく晴れていた。