【『最愛』感想 3話】 会話の余白が描き出す複雑な感情・ネタバレあり
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2021年秋スタートのテレビドラマ『最愛』(TBS系)の見どころを連載していきます。
第1話の無料見逃し配信再生回数が、名作揃いのTBSドラマの中で歴代1位(第1話無料見逃し配信の中で)を記録し、既に様々な考察が盛り上がっているTBS金曜22時から放送の『最愛』(主演・吉高由里子)。
第3話、いよいよ物語は回想メインから現在進行形の事件に踏み込んだ。
優れた連ドラのサスペンスでは、一つの謎が解ければそれに連鎖して次の謎が現れる。
一週間のインターバルを繰り返しながら視聴者を惹きつけるには、一つの大きな謎を長く引っ張るよりも、謎を小出しにしながら小さな解決と次の謎を紐付けていく方が有効である。
しかし今作の場合は、その『小出し』の面積が大きく、毎週「えっ、それもう分かっていいの?」と驚く。
もちろん、手の内が明かされた分だけ「何でそうなってるの?」と次の疑問もわいてくるので、自ずとドラマ自体も考察も盛り上がる。
それにしても3回まで見て実に隅々まで磨かれたドラマだと思う。