【婚姻届に判を捺しただけですが 4話】幻想を抱くのも全てを受け入れるのも恋愛だ・ネタバレあり
美晴はなぜ百瀬に話したのか。『友達』である百瀬に本音を打ち明けて楽になりたかったのか。百瀬が抱いている幻想や彼の想いに気づいていて、それらを打ち砕きたかったのか。はたまた、自分が本当に好きなのは百瀬だと匂わせているのか……。
美晴の真意はまだ読めないが、その分かりにくさが彼女の魅力でもある。
恋愛ドラマの相手役として急成長する百瀬
美晴のことで悩む百瀬とそれを気にする明葉はちょっとした口論になる。言葉の弾みで、明葉が百瀬の恋愛遍歴を揶揄(やゆ)してしまったのだ。
そして百瀬からとんでもない台詞が飛び出す。
「そんなこと恋愛感情がなくてもできますよ」
「試しにそのうるさい口、黙らせてみましょうか」
まさか百瀬が往年の少女漫画のような台詞を口にするとは。恋愛ドラマの相手役として急激に成長している。
乾電池だけで視聴者をときめかせ、『キュン』を錬成していた第1話を思い返すと感慨深いが、明葉の気持ちを思うと恐ろしく残酷な展開でもある。
キュンと切なさと若干の面白さを併せ持つこのシーンに、感情を揺さぶられた視聴者も多かったのではないだろうか。
そして翌日、職場で遭遇して気まずい雰囲気になる2人。