【恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 10話】たどり着いた「それぞれのカタチ」とは・ネタバレあり
そんなユキコの道を照らしたのは、父・誠二(岸谷五朗)でした。
誠二は、自立は1人でできるものではないとユキコを諭し「誰かと一緒だとできることが増えて、世界が広がるだろ。頼れる人がいればいるほど、できることが多くなる気がする」と話します。
この誠二の言葉こそが、本作が描きたかった問題の答えなのではないかと思いました。
森生と出会って、様々なことにチャレンジし、できることが増え、世界を広げてきたユキコ。
彼女は、以前森生から言われた「ユキコさんはどんどん新しい道を切り開く人」という言葉を思い出し、進むべき道を見つけたようでした。
一方、森生も宣言していた『やりたいこと』を見つけていました。
それは、ユキコと一緒にいること。
1年前と変わっていませんね。つまり「森生はとっくに夢を見つけていた」ということなのかもしれません。
どこまでもブレない男・森生に、心底感動した瞬間でした。
1年前と変わったのは「ユキコと一緒にいるために、どうすればいいか」に辿り着けたこと。
森生が見つけた答えは『キッチンカー』でした。
ユキコと一緒にキッチンカーで店をやる。それは調理師というユキコの夢を森生が後押しすることで、ユキコと一緒にいることができるという、2人の夢を同時に叶える方法でした。