2022年2月24日 18:28
【妻、小学生になる。第5話 感想】2つの家族が教えてくれた、平和を願うということとは・ネタバレあり
千嘉に自身の母親の姿を重ねる貴恵
千嘉は、貴恵と弟・友利(神木隆之介)の母親に似てるという。
幸せにしてくれると相手に期待を抱くも、思うようにいかないと裏切られたと悲観的になる。
そんな母親に、貴恵は好物のオムライスを作ってあげ、イライラしないようにうまく立ち回ってきた。
しかし小学生の万理華には顔色を伺い、ただ黙るしかなかったのだ。
大好きなお母さんに「消えてくんないかな」と言われた日、万理華はもう元には戻れないことを幼いながらに悟り、自分の思いを胸に締まったまま過ごしてきたのかもしれない。
そして苛立った千嘉はついに、万理華に「邪魔なんだよ!」と声を荒げてしまう。貴恵はこう切り出す。
「今までも、娘にそんな言葉をぶつけていたの?子供が黙って聞いてるからって何も感じてないわけじゃないのよ」
そして貴恵は万理華としての記憶についての話をした。
自分の母親に、伝えてきたように、優しく。
「楽しかった気持ち、全然思い出せない」
貴恵にとっては思い出せなくなった記憶の話。だがこれは、本当の万理華が抱くようになった気持ちを代弁しているように思えた。
貴恵が千嘉に作ってあげたのは、『オムライス』。