【『ファイトソング』感想7話】一瞬の彗星が思い出を刻む・ネタバレあり
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。
かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
相手が話さなくても、何か苦境にあると察してしまう時がある。話してくれないことを寂しく感じるけれども、理由があるのだろうと思う。
少し困るのは、相手の苦境を誰か他の人から聞いたりする一方で、本人が自分には話してくれなかったりする時だ。自分は話すに値しないのかと更に落ち込む。
でも、少し立ち止まって考える。
心が深いダメージを負ったとき、苦しみについて語ること自体にもエネルギーが必要で、そのエネルギーも残っていないほどの消耗だったら。
瀕死、ライフは1。何かに躓いただけでゲームオーバーしそうなほどの重傷。
心の消耗は、外からは見えない。どれだけボロボロかは、顔だけ見ても分からない。
自分の病気のことをなかなか言い出せないヒロインの姿に、ふとそんなことを考えた。
物語が後半に入った『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)。