2022年3月10日 18:44
【妻、小学生になる。第7話 感想】大切な人を幸せにするきっかけを見逃さないこと・ネタバレあり
貴恵は、そんな千嘉に優しく声をかける。
「わかるよ、これまで千嘉さんが頑張ってきたこと」
千嘉に必要だった、頼れる誰か。貴恵も千嘉も、お互いが大切な存在になったのだ。
「悩むのは、会いたいからでしょ」
長すぎる10年という『別れ』
圭介、麻衣、友利は、万理華を親戚の子ということにして4人で実家に向かった。
出迎えてくれた従姉妹・萌子が話す貴恵との思い出は全て『過去形』。自分の心は今確かにここにあるはずなのに、自分はもうこの世界にはいない存在。
仏壇の前で「本当に私死んじゃったのね」とつぶやいた貴恵を思い出す。
暫くするとデイサービスから礼子が帰ってくる。
現れたのはあの頃とは別人のような母親の姿。礼子は認知症を患っていた。
自分の死後の家族の現実。加えて、母親は自分のお葬式にも来なかったことを今初めて知ったのである。10年は、あまりにも長い別れなのだ。
友利が抱えていた葛藤姉と弟の10年ぶりのケンカは…
それは友利も同じだった。
貴恵が亡くなってからというもの、一人息子の友利は圧をかけられ続けたのだろう。今日も、夢を追いかけ定職につかないことを責められる友利。
「スマホでググる」