くらし情報『【『ファイトソング』感想9話】越冬して再び咲く花のように・ネタバレあり』

【『ファイトソング』感想9話】越冬して再び咲く花のように・ネタバレあり

一方、春樹は花枝との別れのあと仕上げた曲で仕事が軌道にのり、今はミュージシャンとして充実した暮らしを送っている。

【『ファイトソング』感想9話】越冬して再び咲く花のように・ネタバレあり

直美から、「まだ芦田が好きか」と聞かれた花枝は、「会えば春樹は耳が聞こえない自分を哀れむだろうし、それはイヤだ」と真っ先に答える。

関係の非対称を自分に許したくないと思うそのバランスは、自立のヒロイン・木皿花枝らしいのと同時に、彼女の中で春樹への気持ちがまだ枯れてはいないことを示唆しているようだ。


【『ファイトソング』感想9話】越冬して再び咲く花のように・ネタバレあり

一方、長年花枝への想いを冗談めかして口に出してはいなされてきた慎吾は、ついに本気の告白にこぎつける。

スケッチブックに大きく書いた告白の文字は、消えない真剣さを花枝に伝えるものの、花枝から戻ってきた言葉は自分の長年の無神経さを詫びる言葉で、もうそれだけで成否は決しているのだった。

詫びて泣く花枝に、慎吾がすかさず見せたスケッチブックには『これからも変わらずよろしくな』の文字で、『俺の恋人になってください』のページのあとに書かれたそれは、断られた時に花枝を傷つけないために準備されたものだった。

一生涯の想いを告げる時にさえ、それが叶わなかったことを想定して、花枝を傷つけまいと周到な準備が出来る慎吾の細やかさに胸が痛む。

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