2022年3月23日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の国会演説が行われました。
ゼレンスキー大統領は、演説の冒頭で「日本がすぐに援助の手を差し伸べてくれました。心から感謝しています」と述べ、続けてこのように訴えています。
チェルノブイリ原発事故を、みなさまもご存知だと思います。
1986年に大きな事故がありました。
その周りの30kmゾーンは、未だに危険なものでありまして、その森の中には、事故収束当時から、多くのガレキ、機械、資材などが埋められました。土の中に。
2月24日に、その土の上をロシア軍の走行車両が通りました。
そして放射性物質のダストを空気に上げました。
チェルノブイリ原発が支配されました。
事故があった原発を想像してみてください。
破壊された原子炉の上にあるコンファインメント、つまり、現役の核物質の処理場をロシアが戦場に変えました。
また、30kmの閉鎖された区域をウクライナに対する攻撃の準備のために使っています。
ウクライナでの戦争が終わってから、どれだけ大きな環境被害があったかを、調査するのに何年もかかるでしょう。
ウクライナには、現役の原子力発電所が4か所、15の原子炉があり、すべて非常に危険な状況にあります。