育休について、上司「何をするつもり?」 放った言葉が「すごい」「感動して泣いた」
子供が生まれる時に取得できる、育児休暇。
厚生労働省によると、男性の育児休暇取得率は、年々伸びつつあるものの、2020年時点では1割程度にとどまっています。
ネットでは、育児休暇を取得した男性から「育児休暇中も、仕事の連絡がきた」「会社の人員が足りず、結局仕事をしていた」などの声も。
男性が育児休暇を取得するには、まだまだ周囲の理解や環境整備が必要なようです。
育休を取得した男性、上司の対応が「すごかった」
2019年に、男の子を出産した母親である、かなか(@KanakaTsubaki)さんのエピソードをご紹介します。
かなかさんの夫は、育児休暇を取得。取得した際、上司の対応がすごかったのだそうです。
上司に、別室に呼び出され…?
かなかさんが出産する前、夫はその会社に転職したばかりでした。
入社したばかりの会社で、いきなり、長期の休暇を取得するのは、ためらわれるものでしょう。
それでも、2週間の育児休暇を取得することを決めた夫。
夫が会社に、そのことを伝えると上司に別室に呼び出されます。
※写真はイメージ
2人きりの部屋で、険しい顔をした上司がいった内容は…。
「そんなに少なくていいの?たかが2週間の育休で、君は何をするつもりなの?」
息子が生まれる時、夫が育休を2週間取りたいと伝えたら上司から別室に呼び出された。当時転職したばかりで入社から1年1ヶ月で育休を取ることになる。恐る恐る会議室に入ると眉間に皺を寄せた上司が待っていてひと言「そんなに少なくていいの?たかが2週間の育休で君は何をするつもりなの?」と。
— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
上司は、「2週間も休暇を取るの?」といいたかったのではなく、「そんなに短くていいの?」と気遣ってくれたのです!
男性の育児休暇取得について、理解が進んでいない中、こんな風に気遣ってくれるのは嬉しいですよね。
かなかさんと夫は、2人で改めて話し合い、結局2週間の育児休暇を取得することにしました。
夫の育児休暇に関する上司のエピソードは、ここからさらに『神展開』を迎えます。
上司の対応、ここからがすごかった!
2週間の育児休暇取得が決まり、休暇開始まで、しばらく働く期間があった夫。
上司は「妊娠、出産は何が起こるか分からないから」といい、夫の仕事に関するすべてのメールの宛先に、自分も入れるように指示。
夫が担当している仕事について、内容を把握することで、いつでも上司が引き継げる環境を整えたのです!
※写真はイメージ
このおかげで、かなかさんの身に緊急事態が発生した場合でも、夫はすぐに妻の元へ駆けつけることができるようになりました。
緊急事態に備えた仕事環境は、かなかさんと夫にとって、精神的に安心できるものだったでしょう。
出産予定日の10日前に陣痛がきて…?
かなかさんは、出産予定日の10日前に陣痛が始まったといいます。
そのことを夫が会社に連絡すると、上司からこのような返事がきました。
「承知しました。これ以降、仕事の携帯の電源は落としてください。グッドラック!」
※写真はイメージ
上司は、夫が担当していた仕事をすべて引き継ぎ、部内で分担して処理したそうです。
その後、かなかさんは、息子さんを無事に出産することができました。
夫が上司に「安産でした!」と連絡すると…。
「安産とは、幸い死ぬような状態ではないというだけ。奥さんを労ってください。育児休暇中は連絡不要」
※写真はイメージ
無事出産できたことだけでなく、産後のかなかさんの身を案じてくれたのです。
また、夫が育児休暇中は、上司のいう通り、仕事の連絡は一切なかったといいます。
出産祝いも、社内で準備してくれて?
かなかさん夫婦への配慮だけでなく、出産祝いについても準備していた上司。
上司は、社内に、1人上限500円の募金箱を設置し、集まったお金をギフト券にして渡してくれたといいます。
なんでも、社内にいる子持ちの親に「出産祝いは何がいいか?」と聞き回り、社員にとっても、かなかさん夫婦にとっても負担のない方法を検討してくれたのだとか。
さまざまな方向に配慮できる上司に、称賛の声が上がっています。
・なんて素敵な上司なんだろう。すべての企業に、このエピソードを知ってもらいたい。
・涙が出てきました。
・こんな上司になりたいなと強く思いました。人望が厚い、素敵な人なんだろうな。どこまでもついて行きたくなるよ。・上司の対応に感動した。出産祝いについて、募金箱を設置するアイディア、すごくいいですね。真似します。
ちなみに、「過去に、上司本人が半年間の育児休暇を取っていたらしい」と聞いた、かなかさん。
その後、上司は異動となり、夫と同じ部署ではなくなってしまったそうですが、今でも心から感謝しているそうです。
かなかさんのエピソードに登場した上司のように、育児休暇について理解し、配慮してくれる人が増えてくれるといいですね。
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息子が生まれる時、夫が育休を2週間取りたいと伝えたら上司から別室に呼び出された。当時転職したばかりで入社から1年1ヶ月で育休を取ることになる。恐る恐る会議室に入ると眉間に皺を寄せた上司が待っていてひと言「そんなに少なくていいの?たかが2週間の育休で君は何をするつもりなの?」と。
— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
結局夫婦で話し合って育休は2週間にしたんだけどありがたい申し出だった。が、この上司さんのすごいのはここからだった。
お伝えした時点から「妊娠出産は何が起こるか分からないから」と夫に関わるメールの全てにccで自分を入れるように指示。夫の仕事をいつでも引き継げるように準備。— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
予定日10日前に「陣痛がきた」と連絡したら「承知しました。これ以後仕事の携帯の電源を落としてください。グッドラック!」と夫からの引き継ぎなしで全業務を引き継ぎ、部内で分担(事前に担当者に共有済みで無理のない采配)
— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
生まれた後に「安産でした!」と連絡する夫に「安産とは幸い死ぬような状態ではないというだけ。奥さんを労ってください。育休中は連絡不要」連絡をくれ、本当に一切仕事の問い合わせも来ない。(基本土日も何かしら連絡が来るような会社)
— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
出産祝いは募金箱を設置して出したい人だけ上限500円という決まりを作る。誰がいくら出したかはもちろん知らされず内祝いもなし。集まった金額をAmazonギフト券に入れて渡してくれた。会社のママさんたちに聞いて回って負担がない方法を検討してくれたらしい。
— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
後から聞いたら、ご本人は奥様の出産時に半年育休を取ったそう。今は異動されて夫の上司ではなくなってしまったけど、本当に彼が夫の上司の時に出産できてよかったなと心から感謝してる。
— かなか*2y (@KanakaTsubaki) May 18, 2022
[文・構成/grape編集部]