【持続可能な恋ですか? 第5話 感想】それぞれの『会いたい』 杏花と林太郎の親子が見つけたもの
知り合った明里(井川遥)のことは気になりながらも、幸せとは何なのか考え始めた林太郎は、ふと陽子との生活を思い出していた。
そこにあるだけのものや言葉が、初めて意味を持った日、隣にはいつも陽子がいた。
『上の空』の語釈を考えるだけだった林太郎をスカイダイビングに連れ出すなど、陽子はリアルを体感させてくれた存在だった。
林太郎が現在もよく街へ出かけ、写真を撮ったり、人々の会話から新しい言葉を探していたりするのも、陽子の影響なのだろう。
辞書や誰かが決めた言葉の解釈だけではない世界を教えてくれた陽子は、もういない。
結婚条件は『僕より長生きしてくれる人』。
しつこく、杏花の結婚や普通の幸せにこだわっていたのは、自分がそうではなかったからだ。幸せだったけど、その幸せは長くは続かないことを知っている。
だからこそもう杏花に負担はかけられないと、林太郎も焦ってお見合いを続けているのだ。
そんな中、オーナーのヴァネッサ(柚希礼音)から『TAMAGAWAサステナブルフェス』の仕切りを任された杏花。それを聞いた林太郎は陽子の服をフェスのバザーに出品することを決心する。
杏花も、偶然知り合った明里から最近の林太郎の様子を聞き、前を向き始めたことを嬉しく思っていた。