【持続可能な恋ですか? 第5話 感想】それぞれの『会いたい』 杏花と林太郎の親子が見つけたもの
フェス当日、お見合い終わりに林太郎はフェスに顔を出すが、バザーに出す予定のなかった陽子の『オレンジのストール』が手違いで出品されてしまったことを知り、ショックを受ける。
このオレンジのストールには陽子とのある思い出が詰まっていた。
オレンジのストールをきっかけに変わる2人の関係
辞書の編集委員に選出されず、公園で途方に暮れていた林太郎に陽子はそっと寄り添った。
溢れ出した悔し涙を隠すように、陽子は頭にそのオレンジのストールをかけてあげたのだった。
これは第3話でお見合いが上手くいかず涙する明里に林太郎がしてあげたことだった。
大切な人の涙を誰にも見せないというこの行動は、陽子が自分にしてくれた思い出からきていたのだ。
そんな思い出を聞いた明里は、あの時心を軽くしてくれたのは林太郎と陽子だったと気づく。
陽子のストールは林太郎にとって特別なものでもあり、明里にとっても大切なものなのだ。
明里は諦めかけた林太郎の背中を押し、二人は無事にストールを探し出すことができた。
「会いたいと思える人と、会える今を大切にしたい」
林太郎は、もう手放しても平気だと思っていた。
しかし、後ろも向かず、前だけ見て歩くということは、言い換えれば自分の忘れたくない過去や今の辛い気持ちを無理やり忘れるということなのだ。