と、かつて志村が自分を励ます為にかけてくれた言葉を電話越しに返し、背中を押す。
その言葉で、志村の瞳に力が戻るようで印象的だった。
善悪が渾然とするこの社会で、投げやりにならず、流されず、諦めず、信じるものを追い求めるための分かれ道は何か。
志村とキリコが交わす言葉に、それは自分を信じてくれる誰かのまなざしではないかと思った。約束や誓いほど堅固でなくてもいい、温かなまなざし。
それを正面から見つめ返せる自分でありたいと思えることが、何かを諦めかける瞬間に自分を支える杖たり得るのではないか。
善悪の境界線で時に転び、支え合いながら、この二人はどんな未来にたどり着くのか。最後まで見届けたいと思う。
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[文・構成/grape編集部]
かな
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。
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