2022年8月21日 10:00
大切なことを大切にしようと、改めて思った8月15日
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
8月15日の玉子丼
8月15日。朝、靖国神社を参拝しようと思い立ちました。「思い立つ」なんて不敬な表現ですが、なぜか今日行かなくては、と直感的に思ったのです。
靖国神社をお参りしたのはずいぶん前のこと。心を寄せてはいても、足を運んではいませんでした。
日本が日本でなくなる……そんな危惧があるからなのかもしれません。
台風が過ぎ、さらに暑さが戻ってきました。立っているだけでも汗が噴き出てきます。
終戦の日だけにまわりの道路は物々しい雰囲気で、多くの警察官が警備にあたっていました。
すぐ隣の武道館では、全国戦没者追悼式が行われていることもあり、この日が『日常』ではないことを示していました。
神社の塀沿いに歩いていると、私の前をアオスジアゲハがひらりと横切っていきました。