2022年10月14日 15:40
秋到来を爽やかに告げてくれている『金木犀』の匂いは特段の香り
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。
金木犀の香り
キンモクセイの香りを町中でも感じるようになりました。拙宅には二本のキンモクセイがありますが、窓を開けると、実にいい匂いを届けてくれております。
町中を歩いていてもこの匂いを嗅ぐと、何処にその木があるかと探します。
黄色の小花が密に咲き、そんなにキレイとは思いませんが、その『匂い』は特段の香りだと思います。
金木犀だけでなく、銀木犀もありますが、銀は金ほどのにおいはしませんね。
拙宅の修善寺の山荘に、金木犀と銀木犀を並べて植えたのですが、銀木犀は、かすかな匂いがするだけでした。銀木犀には『銀』なりの風格はありますが・・・。
ところで毎年、この時季にぶつかり、はね返されているのが、この金木犀の『木犀』の字です。
覚えていた筈が、見事に忘れています。『薔薇』の字に挑戦したことがありますが、見事に失敗、失念したのと同様です。
木犀は、この時季でしか使わないので、どうやらすぐ忘れるようです。