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牧場の柵にしがみついているコアラ 何をしているのかと思ったら…?

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牧場の柵にしがみついているコアラ 何をしているのかと思ったら…?

世界で唯一、野生のコアラが生息しているオーストラリアでは、運よくコアラに遭遇することは珍しくありません。

のどかな草原を散歩していたアンソニーさんとロビンさんも、偶然に1匹のコアラの姿を見かけました。

ウェブメディア『The Dodo』によると、2人はそのコアラを一瞬、見逃しそうになったのだとか。

なぜならコアラが、よくいる木の上などではなく、牧場のフェンスの支柱にしがみついていたからです。


その姿を見た彼らは異変を感じ、「このコアラは助けを必要としているのではないか?」と思ったそうです。

そして、野生動物の保護活動をしている『ノア&リル・ウッドエンド・ワイルドライフ・シェルター』に通報しました。

知らせを受けた『ノア&リル・ウッドエンド・ワイルドライフ・シェルター』のメルさんとカールさんは現場に急行。アンソニーさんたちと合流後、コアラのいる場所へ到着しました。


どうやらコアラは、すぐ近くにいたウシが怖くて、動けなくなっていたようです。

ウシは好奇心からうっかりコアラを傷付けたり、最悪の場合、殺してしまったりすることもあるといいます。

メルさんたちは「一刻も早く救出しなければ!」と、深いぬかるみに足をとられながらも、なんとか無事にコアラを保護しました。

メルシーと名付けられたメスのコアラは、かなり疲れ切っていましたが、幸いケガはしていなかったとのこと。

現在は保護施設で葉っぱをよく食べて、体力も回復してきています。


このFacebookの投稿には「かわいそうに。怖かっただろうね」「無事でよかった」などの声が上がっています。

メルさんは「親切なアンソニーさんとロビンさんが知らせてくれたことに、とても感謝しています」とつづっています。
メルシーがどのくらいの時間、あの支柱にしがみついていたのかは分かりませんが、アンソニーさんたちが発見してから保護するまで少なくとも2時間は経っていたといいます。

もしそのまま誰にも気付かれなかったら、最悪の結果になっていたかもしれません。

メルシーは2週間ほど施設で世話をされた後、野生に帰されるということです。

アンソニーさんたちが異変を見逃さなかったおかげで、メルシーは助けてもらえて本当によかったですね。

[文・構成/grape編集部]

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