【『アトムの童(こ)』第5話感想・考察】アトム玩具の希望と絶望、オダギリジョーの怪演が光ったシーン
銀行との結託により、那由他たちの知らない間にアトム玩具はSAGASに買収されてしまっていた。
アトム玩具にも差し押さえの役員たちが押しかけ、すべてのものを奪われ、追い出されることに那由他が怒りの感情をあらわにするところで終了した。
そして最後に映し出されたのは、獣のように吠える、オダギリジョーだった。
まるで虎が威嚇するように、「俺は強いんだぞ」と言わんばかりの威勢である。
今回で痛感させられた、SAGASという壁の大きさ。
吠え方といい、画面いっぱいに威嚇の表情を見せられ、映像が静止するという演出に降参だった。最後のワンショットは完全に脳に刻まれてしまった。
改めて悪役をもこなすオダギリジョーという俳優の素晴らしさを実感した回であった。
今まで一生懸命築いてきたものを一瞬にしてSAGASに奪われてしまった那由他たち。これからどのような再スタートを切るのか。次回はなんと、1年後。
第二部は新しいキャストも交え、次回予告では山﨑努らが登場し、視聴者を沸かせた。
何度倒れても立ち上がる、これでこそ日曜劇場!泥臭く、這い上がる主人公たちの姿に勇気をもらえるはずだ。
私たちは那由他とアトム玩具のメンバーの巻き返しが楽しみである。