2022年12月4日 17:25
【『アトムの童(こ)』第7話感想・考察】宿敵に手を差し伸べる主人公 男同士の友情が心をえぐる
助けを求めながらも、プライドを捨てきれていない発言がアトムの童の社員たちを不快にさせていた。
もちろん、アトムの童のみんなの答えは「NO」。しかし、那由他だけは違った。
理由は『アトムの童』のためだった。『アトムの童』の技術を取り返すため、決して『SAGAS』の味方につくわけでは無いが、手を貸したいと言った。
不満・不平が出るなか、那由他の姿はこれこそドラマの主人公だと思う。
正義の主人公は宿敵にも手を差し伸べる。散々ひどいことをされ、嫌がらせを受けたとしても、見捨てない那由他の信念となっているものは『アトムの童』を守ることなのだ。
信念を貫くためにブレない主人公はやはり、かっこいい。ブレないからこそ信じることができ、応援したいと思えるのだ。
山﨑賢人と松下洸平の決裂、再び
那由他が『SAGAS』を手伝うことになり、シアトル行きのチケットを見つめながら悲しい表情を浮かべる隼人。夜の大雨というのも、隼人の心情をうまく演出していた。
那由他が『SAGAS』へ向かい、大企業の技術に目を輝かせていたとき、隼人が別れを告げにやってきた。
那由他はシアトルに行くのが2週間遅れるだけだと話すが、隼人はそれに強く反論した。