【『大奥』感想1話】 冨永愛の鮮烈さと中島裕翔の純粋さが奏でる極上の協奏曲
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2023年1月スタートのテレビドラマ『大奥』(NHK)の見どころを連載していきます。
かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
小説やコミックを映像化したドラマや映画を見るたび思う。
文字や紙面が動画としてあるいは実写として動けばインパクトは大きい。とりわけ原作に対して愛情が注がれていると分かる実写化には感動するし、深い感謝の念がわく。
それでも、その原作者が最初に作品世界を構築しようとした衝動と情熱、一つの世界を立ち上げ、最後に閉じるまでの膨大なエネルギーは、やはり原作者の中にこそあるものだろうと思う。
原作の映像化は、その無二の情熱をより触りやすい形で解釈し、視聴側に提示するものだ。
作曲者と演奏者のようなものだと思っている。
だからこそ、そこに楽譜があれど決して誰が弾いても同じではない。
ストーリーは決まっているから脚本は誰でも大差ないなんてことはない。
衣装を整えて無難に演じればそれで良しでもない。
冨永愛と中島裕翔の魅力
NHKドラマ10『大奥』(火曜22時)