サッカーの試合中、グラウンドへの『投げ入れ行為』に世界中が感動
プロスポーツの会場では、選手のプレーや、ほかの観客に危害を及ぼさないよう、物の投げ入れが規制されています。
しかし、サッカーの試合中、観客席からグラウンドに大量のぬいぐるみが投げ入れられたことが、ネット上で話題になりました。
出来事が起こったのは、2023年2月27日にトルコ・イスタンブールで行われた、スュペル・リグ第23節のベシクタシュ対アンタルヤスポル戦。
ベシクタシュのTwitterアカウントが公開した、前半4分頃の様子をご覧ください。
Çocuklar hep gülsün. pic.twitter.com/JWyzKTLgD2
— Beşiktaş JK (@Besiktas) February 26, 2023
スタンドの観客から続々と投げ入れられ、ピッチの緑を埋め尽くす、大量のぬいぐるみ…!
一見異様な光景ですが、ヨーロッパにおいては、地域の恵まれない子供たちへの寄贈などを目的に、サポーターが自発的に行うことがあります。
例えば、スペインのサッカークラブ『レアル・ベティス』においては、毎年の恒例行事となっているようです。
レアル・ベティスの『恒例行事』が始まったのは2018年のこと。地域の恵まれない子供たちに寄贈する目的で、サポーターが、スタジアムのピッチ上にいたボランティアに向かって、ぬいぐるみを投げ入れた。
レアル・ベティスとそのサポーターが、恵まれない子供たちに向けたチャリティーとして始めた取り組みは、今や毎年恒例の光景となり、他クラブのサポーターも「様子を見てみたい」と好評である。
『Daily Mail』ーより引用(和訳)
トルコの同試合で、投げ入れられたぬいぐるみは、2023年2月6日にトルコ南部で発生した大地震で被災した子供たちに対し「少しでも笑顔になってほしい」という願いを込めて寄付されたもの。
この一幕には、「体中に鳥肌が立つほど感動した」「奉仕の心からの行動だろうね」「心揺さぶられる瞬間だった」といったコメントが見られました。
一方で「なぜ、ぬいぐるみなのだろう?」「被災した子供たちに必要なのは、食料と避難所、そして安全が約束されていることだ」など、被災した子供たちへの直接的な支援を望む声も。
試合を妨げないことや、より具体的な支援をすることも重要ですが、ぬいぐるみを通して、子供たちに寄り添う気持ちが表れたシーンには、多くの人が心を打たれたようです。[文・構成/grape編集部]