2023年3月6日 15:55
レスリング元金メダリスト、笹原正三さん逝去 93歳
2023年3月6日、公益財団法人日本レスリング協会名誉会長の笹原正三(ささはら・しょうぞう)さんが亡くなっていたことを、同協会が発表しました。93歳でした。
協会の発表によると、同月5日に、笹原さんは息を引き取ったといいます。
笹原さんは、1956年にメルボルンオリンピックのフリースタイル・フェザー級(62kg級)において、金メダリストを獲得。
引退後は、1989年4月から2003年3月まで、同協会の会長を務めていました。
笹原さんの訃報を受けて、同協会は次のように功績を振り返っています。
同氏は山形県出身で、山形商業高校時代は剣道と柔道に親しみ、中大へ進んでからレスリングへ。
1953年全日本選手権を制し、1954年に東京体育館で行われた世界選手権で圧倒的強さで優勝。
その後も、1956年のワールドカップで優勝した。得意技の「またさき」は世界にとどろいた。1956年メルボルン・オリンピックでは、開会式の旗手を務め、金メダルを期待されるプレッシャーと他国からの研究があったが、それらをはね返して優勝した。
引退後はコーチとして後進の育成にあたり、1960年ローマ・オリンピック、1964年東京オリンピックのコーチなどを務めた。