「人の噂も七十五日」は正しい? そう言われる理由を解説
「七十五日」は農作物の収穫周期とちょうど重なる
2つ目の説である「農作物の収穫の周期」に関しては、種まきから収穫までに要する期間が約75日であることから、有力な説となっています。また、農作物の収穫時期になると、多くの人手が必要となり、慌ただしい毎日を送ることになります。
そのことから、「噂話も収穫が忙しくなるとそれどころではなくなる」という意味が込められているとも考えられます。噂話は暇な時期にしかできないことだったのかもしれません。
単純に言葉の響きがよかっただけかも
最後の説は、「七十五日」が「言葉の響きがよかったから」というごく単純なものです。
俳句や和歌などでも、昔から語呂のいい数字が使われています。また、ことわざや格言でも、「石の上にも三年」のように、長いことや短いことを表す数字として、任意の数字が使われることがあります。
ひょっとしたら、日数自体に深い意味はなく、「少し月日が過ぎれば」という意味として「七十五日」を使ったのかもしれません。[文・構成/grape編集部]