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急須の蓋の穴って何のため? 実は美味しさの『カギ』だった!

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急須の蓋の穴って何のため? 実は美味しさの『カギ』だった!

3月に入り、暦の上では春になりました。春は新茶の季節。この時期から、新茶の販売予約を受け付ける茶園も多いのだとか。

今ではペットボトルや粉末タイプ、ティーパックなど気軽に味わえますが、やっぱり急須で淹れたお茶は格別ですよね。

そんな急須ですが、どうやって蓋を置いていますか。何気なく置いていたら、かなりもったいない!実は、急須の蓋には正しい置き方があったのです。

急須は蓋が命味・色・風味をアップさせる置き方とは


急須の蓋の正しい置き方を紹介していたのは、静岡県を代表するお茶メーカーの大井川茶園さん。実は急須の蓋にある「穴」が、とても重要な役割を果たしているのだそう。


この小さな穴、お茶を急須内から出すために作られた、ただの空気の抜け道だけではなかったのです。

その大きな役割を、このように解説しています。


急須の中に空気が取り込まれると、茶葉が舞うように動きます。そのことによって茶葉が広がりやすくなり、お茶本来の甘みや香りがしっかりと抽出されます。お湯と茶葉がしっかりと混ざり合い、かき混ぜられて味や色、風味にムラのない美味しいお茶になります。



大井川茶園公式ブログーより引用

つまり、穴があることで急須内に空気が取り込まれ、対流が起こります。その対流のおかげで茶葉が広がり、抽出されるという仕組みです。

そのためには、より対流を生み出すことが重要になってきます。
そのカギを握るのが穴の位置です。大井川茶園さんは穴の位置を次のように解説しています。


空気を取り入れ急須内で茶葉を対流させるために一番いい位置は注ぎ口側と言われています。注ぎ口に一番近い場所、ということです。注ぎ口と穴を同じ方向にすると、蓋がぴたっと閉まります。そうすることで蓋の穴から空気がより良く入り、急須内の対流が良く起こります。



大井川茶園公式ブログーより引用

急須の蓋の穴って何のため? 実は美味しさの『カギ』だった!

※写真はイメージ

つまり、穴は注ぎ口の一番近い場所に置く。それが急須でお茶を美味しく淹れるための鉄則だったのです。


誰もが見過ごしがちな急須の穴。こんなにも知られざる大きな役割があったなんて驚きですよね。
会社や家庭で、お茶を淹れる時があったらぜひお試しください。

[文・構成/grape編集部]

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