「よくあること」「かわいそうに」 庭で見つかったアライグマに同情の声
アメリカに多く生息するアライグマは、食べ物を求めて市街地に現れることは珍しくありません。
見た目はかわいいですが、家屋に侵入されたり、ゴミを荒らされたりするなど、アライグマによる被害が後を絶たないといわれます。
ある日、マサチューセッツ州にある野生動物保護団体『ケープ・ワイルドライフ・センター』に、1匹のアライグマに関する通報がありました。
ただそれは、アライグマによる被害の報告ではなく、住民の優しさが伝わる内容だったのです。
容器から頭がとれない!
現場へ駆けつけた救助隊員は、通報どおり、1匹のアライグマを見つけました。
そのアライグマはピーナッツバターが入っていた容器に頭を突っ込んで、取れなくなっていたのです。
隊員たちはアライグマを助けようとしますが、アライグマは茂みの中の木の下に隠れてしまいました。
仕方なく、隊員たちはその日は諦めることにします。
しかし、その家の住人がずっと目を光らせていたおかげで、翌日に再びアライグマを発見!
「今度は絶対に見失わないぞ!」と気合い十分の隊員たちは、またもや逃げ出したアライグマを必死で追いかけて、巣穴までたどり着きます。
そしてアライグマが出てくるのを根気よく待ち、出てきたところをヘビの捕獲にも使うグラバーで、頭から容器を外すことに成功しました!
幸い、アライグマの首にケガはなかったそうです。
この投稿には「かわいそうに。自由になれてよかったね!」「この子を助けてくれてありがとう」「容器のフタを閉めてから捨てるべきだね」などの声が上がっています。
『ケープ・ワイルドライフ・センター』は、「この小さな覆面強盗はラッキーでしたが、残念ながら、これはアライグマやほかの動物が食料を求めてゴミ箱やリサイクルボックスに出入りする際によくあることです」と投稿。
そのうえで、動物たちが匂いにつられないように、食べ物の容器は中をよく洗ってから捨てるように呼びかけています。
このアライグマは、もし助けてもらえなかったら、食べることも水を飲むこともできず、最悪の結果になっていたかもしれません。
「容器を洗い、フタを閉めてから捨てる」など、小さな行動によって守られる命があるなら、しっかりと実践していきたいですね。
[文・構成/grape編集部]
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