2023年6月19日 17:00
駅の個室トイレに入ったら「すぐ便器!」 使いづらさの理由に「そうだったのか!」「なんかごめん」
例えば、トイレの個室について、車いすの人でも使いやすい広さにするには、どのくらいのスペースを取ればいいのかなどが記載されています。
ほかにも、おむつの交換台や、赤ちゃんを座らせるイスを設置する場合の理想的な空間サイズなどが示されているのです。
よく目にする便器のみという一般的な個室についても、『建築設計標準』の中の『その他一般弁便房の設計標準』に記載があります。
出入り口を無理なく通れることを意味する有効幅員(ゆうこうふくいん)は、便器からドアまで65cm以上とすることが望ましいそう。
また、内開き戸の場合は、戸の開閉動作に支障がないよう、便器前のスペースにゆとりある広さを確保するように記載されているのです。
便器のみの個室は独自に広さを決めている
ガイドラインで個室の広さについて示されているものの、そもそも法律ではないため、必ずこの通りに設計しないといけないわけではありません。
LIXILでも、「現場の状況に応じて決めている」といいます。車いすでも使える多機能トイレなどは、ガイドラインに沿って設計されています。
しかし、よく見かける便器のみの個室トイレに関しては、ブース内に一定のスペースを確保することを前提に、現場の状況や要望を踏まえてブース内の広さを決めているのが現状です。