転校した友達に、声をかけられなかった男の子 「いちいち感動する」「今でも後悔するけど…」
仲のよかった友達が、ある日転校することに…。
悲しさやら、さびしさやら、なんともいえない心のモヤモヤのせいで、きちんとお別れできなかったという経験はありますか。
漫画家の、羊の目。(hitsujinome)さんは、『友達の転校』をテーマにした作品を公開しました。
『少年少女』
小学生の新田くんは、ある日、窓の外をぼんやりと眺めていました。どこか元気がなさそうです。
授業が終わり、友達のたかしくんが下校していると、土手で1人たそがれる新田くんを発見し…。
たかしくんは、何かを察したように「清川さぁ、転校しちゃったね」と切り出しました。
清川さんはハキハキとした女の子で、たかしくんによると「結構怖かった」といいます。
新田くんは、幼稚園の頃から清川さんと散々いい合いをしてきたのだとか。
しかし、清川さんが転校する日に何も声をかけられなかったことが、新田くんは心残りだったのです。
たかしくんの言葉に「いちいち感動する!」
「後悔することがあるって、悪いことじゃないと思う!」という、たかしくん。
相手に対してすべてを話し、思い残すことがなくなったら、その時こそお別れになってしまうのではないかといいます。
昔のことを後悔したり、考えたりしながら、清川さんのことを忘れずにいようと励ます、たかしくん。
新田くんは、弱さを隠すようにして「たかしにいわれなくっても、俺はもともとそのつもりだよ」と、鼻水を拭うのでした。
【ネットの声】
・もう!いちいち感動する!後悔をしている新田くんも素敵だな。
・子供の頃には分からないモヤモヤを、たかしくんは的確に指摘して表現できているから、すごいです。
・小学生の頃の思い出に、今でも後悔することがあるけど、それでいいんだって教えてもらえて、感謝だよ。
いつか清川さんと再会した時、新田くんやたかしくんは、一体何を話すのでしょうか。
[文・構成/grape編集部]