【『ラストマン』感想8話】福山雅治と大泉洋、積み重ねた信頼の再確認
皆実の元妻・デボラ(木村多江)の話から、皆実が心太朗を求めたのは利用したいからではなく、同じ過酷な事件のサバイバー、同志として求めたのだと知った心太朗は過去に向きあう決意を固める。
「結果、知らなければよかった現実を突きつけられるだけかもしれませんよ。皆実さんにとっても」
噛みしめるように確かめる心太朗の言葉に思う。
父が心底憎くて過去を封じたのではない、もしも父が悪人ではないと微かな希望を手にしたとして、その希望がもう一度砕かれるのが怖かったのかもしれないと。
だが、どんな事実にも私たちは揺らがないという皆実の言葉が力強く響いた。
それは、誰かが隠しているものだ。誰かが隠したいことは、返せば他の当事者にとって暴く価値のあるものだということだ。深く隠されているなら深いほどに。
二人が開く重い扉の向こうには何が待っているだろうか。
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[文・構成/grape編集部]
かな
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。
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