感染症で死亡例も マダニに咬まれた時に『絶対やってはいけないこと』とは
2023年6月23日、厚生労働省は前年に心筋炎で死亡した、茨城県の70代女性について、マダニが媒介する『オズウイルス』による感染症と診断されたことを明らかにしました。
厚生労働省によると、『オズウイルス』は2018年より国内で確認されており、マダニの刺咬によって感染する可能性が考えられてきたとのこと。
しかし、実際に人で発症したり死亡したりするケースはこれまで報告されておらず、世界で初めてのことだといいます。
厚生労働省がマダニに注意喚起
今回報告された症例に限らず、マダニが媒介する感染症は、『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』や『日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)』『つつが虫病』などがあり、毎年多くの患者の発生が報告されています。
マダニの多くが春から秋にかけて活動が活発になり、アウトドアをする機会が増える行楽シーズンは特に注意が必要です。
厚生労働省は刺されないための対策や、万一刺された場合の対処法についてウェブサイト上で紹介していました。
マダニに刺されないための対策
・草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボンを着用する。
・シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する。