「塩少々ってどのくらい?」と聞かれた土井善晴 返信が心に響く 「まるで人生のことのよう」「グッときた」
料理の味を決める、塩加減。
本やネット上のレシピでは、塩の量について『塩少々』『塩適量』などと書かれることもありますよね。
そんな時「どれくらいの量を入れたらいいのだろう」と迷ってしまったことはないでしょうか。
土井善晴が考える『塩ひとつまみ』とは
2023年6月8日、料理研究家の土井善晴さんはTwitterを更新。
塩加減について、土井さんは「ちゃんと手に取って、目で見てこれくらいでいいと思うことが大事」だとつづっています。
「これくらいでええんです」
「塩するときは、ちゃんと手にとって目ーで見て、これくらいかなー」と思うことが大事でなんです。『それが一番難しい』いう人あるけど、やったらええやん。次やるときはうまくいくかも。だんだんできるようになる。料理はいい感性トレーニングや思いませんか。悟性を磨け— 土井善晴 (@doiyoshiharu) June 7, 2023
料理に慣れていない人は、塩の量が少なすぎたり、多すぎたりする場合があるかもしれません。
しかし、時には失敗もしながら試行錯誤をすることで、『適量』が分かってくるのでしょう。
経験に基づく知性、「『悟性』を料理で磨いてほしい」という土井さん。
この投稿に対し「塩少々って指でひと掴みくらいでしょうか」という質問が寄せられると、次のように返していました。
「自分のひとつまみ」でいいのです。そしたら自分に基準ができるでしょ。
多めのひとつまみとか、少なめのひとつまみとか。別にほかの人と共有せんでもいいんです。
@doiyoshiharuーより引用
「自分のひとつまみ」でいいのです。
— 土井善晴 (@doiyoshiharu) June 7, 2023
そしたら自分に基準ができるでしょ。
多めのひとつまみとか、すかなめのひとつまみとか。別に他の人と共有せんでもいいんです。手ーのおおきさも、指の太さも、塩のあらさもしょっぱさもみんな違うねんから。
人によって、手指の大きさや太さは違い、「おいしい」と感じる塩加減も異なるもの。
土井さんは、『自分なりの基準でのひとつまみ』を見つけてほしいとつづります。
ネットや本のレシピを参考にしながらも、最終的な味を決める微妙なさじ加減は、それぞれが持つ『個性』にゆだねてみることも大事なのでしょう。
投稿には「人生のことにも思えて奥深い。涙が出た」「『自分のひとつまみ』って素敵な言葉。幸せも人によってひとつまみが違うよね」「ベストアンサーをいただきました。いい塩梅を探してみます」などの声が寄せられていました。
料理をする時に、自分にとって心地よい『塩加減』を意識してみましょう。
小さなことですが、感性が研ぎ澄まされ、日々の暮らしを味わい深いものにしてくれるかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]