スーパーで店員のミスを笑って流した優しい客 『裏の顔』に「信じられない」「本当に怖い」
社会は、金銭を介した等価交換で成り立っています。にもかかわらず、中にはそのルールを破り、対価を支払わずに物品を奪おうとする人も存在するのです。
その1つが、全国の店で問題になっている万引き。正しくは窃盗であり、れっきとした犯罪行為です。
1点の品物を売るだけでも、店側はさまざまな苦労をしています。窃盗被害を受けた店の被害を想像するのは、たやすいでしょう。
しかし残念なことに、店側の事情を理解しようとせず、犯罪行為をはたらいてしまう人は少なくないようです。
『優しい子連れ客』の裏の顔
スーパーマーケット(以下、スーパー)で働く、あとみ(yumekomanga)さんが描いたのは、およそ10年前に体験したエピソード。
当時、スーパーでいつものようにレジ業務をしていたあとみさんは、幼い子供を連れた女性の接客をしました。
数十円の小さなアメを購入した、女性客。そんな中、あとみさんは会計でミスをしてしまい…。
『優しい子連れ客』の正体に絶句…
『万引き犯』の顔写真に、店員が漏らしたひと言
会計が手間取ってしまっても、笑顔で返してくれた女性客。しかし、この時の会計ミスがきっかけで、あとみさんは彼女の本当の顔を知ることになります。
そう、一見穏やかに見える女性客の正体は、万引きの常習犯。大量の品物を会計済みのように見せかけ、安い品物を1点だけ購入することで、カモフラージュする手口だったのです。
あとみさんが「いいお客さんだなあ」と思っていたその瞬間、彼女は会計が長引き、あせっていた模様。
真相を知り、あとみさんは強いショックを受けたといいます。
きっと、盗まれた大量の品物は、彼女の子供も口にしているのでしょう。子供は、まさか自身の親が犯罪をしているとは知らないはず。
悲しいことに、万引きは全国の店で被害が報告されているほど、頻発している犯罪行為です。身近な犯罪の実態に、漫画を読んだ多くの人からさまざまな意見が上がっています。
・本当に信じられない。というか、悲しすぎて信じたくない…。子供の前で万引きって…。
・残念なことに、あるある。自分の働いていた店では、家族全員で万引きをしている人がいました。怖すぎる。
・最後の同僚の言葉に考えさせられた。たとえ事情があっても犯罪行為はいけない…。
万引きは刑法235条の窃盗罪にあたり、10年以下の懲役、または50万円以下の罰金として、刑罰が科せられます。
近年は、万引きを繰り返す人を『クレプトマニア(窃盗症)』として、医療機関での治療を推奨することも。依存症になってしまうと、自分の意思で行動を抑えるのが困難になるといいます。
社会全体が犯罪行為に「NO」と主張すると同時に、その行動原理を解明することが、犯罪減少につながるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]