くらし情報『【『VIVANT』感想2話】堺雅人が演じ分ける人格の揺れが魅せるスリル』

2023年7月26日 16:29

【『VIVANT』感想2話】堺雅人が演じ分ける人格の揺れが魅せるスリル

なにせ野崎は剛毅な一方で万事を疑い、裏切りやあらゆる不測の事態にも代案・対策を怠らない細やかさも持ち合わせた男である。

【『VIVANT』感想2話】堺雅人が演じ分ける人格の揺れが魅せるスリル

CIAから情報を得ることが出来、何カ国語をも理解し、何度も命の危機にさらされながらもへこたれず、何故かラクダの視力の良さも知り、そして数日間砂漠でラクダの背で揺られても体力が尽きない男が、ただの商社マンであるとそのまま信じているとは思えない。

視聴者もまた、もう一人の人格の存在や、時折挟まれる悪夢や過去の記憶から、乃木憂助という男が見かけ通りの人間ではないと知っている。


【『VIVANT』感想2話】堺雅人が演じ分ける人格の揺れが魅せるスリル

どうしても主人公を信じきれないその揺れが、物語全体を絶妙に不安定にして、視聴者の目を離さない。

果たして乃木憂助は『別班』の一員なのか、関係者なのか、それとも別班と国際テロをめぐる渦に巻き込まれただけの男なのか。

また、ヴィヴァンという言葉自体が別班とはまた違うものか、あるいはダブルミーニングの可能性も捨てきれない。

ただ、二重人格で、片方が行っているあらゆる諜報・工作活動を「それは自分のことではない」と捉えられる人物が存在するならば、諜報員として相当な適性であることは間違いないだろう。

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